各国の添加物規制と日本食材の海外輸出

日本食材を海外に輸出する際、難易度が上がるポイントの一つが、国ごとに異なる添加物の規制です。
一般的な農産品や水産品のように単一の素材をカット・凍結した商品であれば問題は少ないですが、一定の調理・加工が施されたいわゆる加工食品になると、輸出時のチェックポイントが増加します。
もちろん、輸出を実行する前、および海外の顧客と契約を締結する前の段階で、規格書などを通じて原材料の確認を行います。しかし、特に添加物に関しては国ごとに規制が異なるため、注意が必要なポイントとなります。

海外食品添加物規制早見表
https://yushutukisei.com/food_additives_list/

添加物規制の確認に際しては、一般財団法人 食品産業センターが提供する便利なサイトがあります。
このサイトでは、該当する添加物を検索することで、主な輸出相手国ごとの使用可否を確認できるため非常に便利です。

さらに、使用されている添加物については、E番号やINS番号(国際添加物番号)を事前に把握しておくとスムーズです。
加えて、添加物の原材料割合についても提出が求められることが多いため、生産者には原材料比の開示を依頼することが多くなります。

小売向けに販売される加工食品や菓子類などは、輸出の難易度が上がるイメージがありますが、適切な手順で確認作業を進めれば、あとは書類作業です。
加工食品の輸出には、規制確認や書類準備が重要ですが、新たな市場開拓のチャンスとしても捉えられます。
ぜひとも、加工食品の輸出を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社ツジショーでは日本の食品生産者が世界へ“気軽に”市場を広げるため貿易と営業による『食』事業の推進者として活動しています。本記事や海外販売など気になることがございましたらお気軽にご連絡くださいませ。

お問い合わせ
株式会社ツジショー
E-mail: info@tsujisho.net