ベトナムの機能性食品市場について

ベトナムの機能性食品市場は着実に拡大中

ベトナムにおける機能性食品市場は年々拡大しており、2021年のBritish Chamber of Commerce(イギリス商工会議所)が発表したレポートによるとベトナムの健康食品市場は約18億米ドル(=約2,700億円)に達し、今後10年は年間平均成長率10%程度で推移すると見られている。 ※一部のレポートでは市場規模を5,600億円とするデータもありましたが疑問符。そもそもの正確な市場規模の算出も怪しい部分はあるため参考程度に。尚、日本の市場規模は約9,000億円とされているがベトナムとの定義も異なる場合があるため一概に同じ物差しでははかれない。

背景として人口増加(2022年時点の統計局の発表では人口:9,946万人)や所得水準の上昇により、食市場においても安全・健康への意識が向上。それに相まって今後もドラッグストア等近代的な流通形態の増加が見込まれている。この流れは他国の例に漏れず生活に余裕が出てくると食への意識が高まっている。また、ベトナムの医療レベル・社会保障は日本と比べても十分とは言えず、病院に行くことを忌避する人が多いことからも、そもそも病気を未然に防ぐという意識が高いことからこのような機能性食品の需要が高いとも言われている。

機能性食品の市場における国内品vs輸入品

機能性食品需要の高まりにより輸入品の利用も増加中。様々なネットに掲載されている文献にも目を通したが国内品・輸入品の市場規模割合についての言及は様々。割合でいうと国内品6:輸入品4というコメントが目立つ。正確な割合は不明であるが、周囲のベトナム人に聞き取りした反応によると海外ブランドは中高価格帯のプレミアム製品に対して、国内品は一般的な製品という位置付けは正しいと思案。そういった意味でも安全・健康意識に直結する機能性食品は、ベトナム市場における日系商品のブランディング力は依然高く、輸入品にもチャンスがある市場だと考えられる。

機能性食品の販売店舗

■Pharmacity

■watsons

■マツモトキヨシ

■Co.opmart

販売されている機能性食品一例


※本掲載記事に記載されている情報や数字については執筆当時のものを引用しているため、必ずしも正確ではないことご留意いただき参考程度にお考えくださいませ。

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